薬膳はいつもの食材にさまざまな効能があるとする考え方です。
普段から食べているお菓子も、薬膳の観点から見れば、いろいろな効能を持つと考えられます。
今日のおやつを選ぶのに、薬膳の知識を活用してみませんか?
ここでは、さまざまなお菓子の薬膳的効能を紹介します。
もくじ
ハイカカオチョコレート
疲れを取り血行を良くしたい時によいお菓子です。
カカオは気(体の器官や内蔵を動かす力)を補い、血の巡りを良くし
体に元気を出させてくれます。普通のチョコレートだと油脂や砂糖が多いので、
効能を期待するときはハイカカオチョコレートを選ぶようにしてください。
出典:https://www.lindt.co.uk
ビスケット・クッキー・スコーン
落ち着きたい時に良いお菓子です。
これらのお菓子は小麦粉が主体ですが、小麦は心を養い落ち着かせる食材として薬膳でも漢方薬でも使われます。
漢方薬で小麦を使う時は皮ごと煮出して使うので、全粒粉のものが特におすすめです。
これらのお菓子には卵を使うものもありますが、
卵も薬膳では心の安定に良いとされます。
ジンジャークッキー
体を温め血の巡りを良くしたい時によいお菓子です。
ジンジャーは冷えを散らし、胃の動きをよくする食材です。
ジンジャークッキーには、ジンジャーだけでなくシナモンやクローブなどがよく使われますが、
シナモンは漢方で体を温め血の巡りを良くするのに頻繁に使われ、クローブもお腹を温めるのに使われます。
出典:https://mollysbest.ca/
プリン
身体を潤わせ、安眠・安心したいときによいお菓子です。
卵と牛乳、砂糖にはすべて体を潤わせる効能があり、
卵には不安や不眠によい効能が期待できます。
カスタードクリームのシュークリームも似た効能が期待できるお菓子です。
カルパス
体を潤し体力を回復したい時にいいお菓子です。
カルパスは豚肉を主体に脂身をよく混ぜて固めたドライソーセージの一種ですが、豚肉には体を潤して力をつける効能があります。
香辛料が効いたカルパスだとお腹を温める効能も期待できます。
出典:https://www.yodobashi.com/
(画像のカルパスは、豚肉だけでなく鶏肉を使用したソフト食感のカルパス。
糖質OFFおやつとしても人気の一品。)
せんべい
なんとなく疲れている時によいお菓子です。
せんべいの原料、うるち米は穏やかに気を補います。
海苔せんべいなどは海苔の持つエイジングケアの効能も期待できます。
出典:https://store.shopping.yahoo.co.jp/
あられ
体を穏やかに温め疲れを癒やしたい時によいお菓子です。
あられの原料、もち米は体を穏やかに温め、気を補います。
お餅は食べ過ぎると消化に悪いため、もち米を適量食べたい時におすすめです。
出典:https://touyouseika.buyshop.jp/
黒ごませんべい
エイジングケアして血を補い、体を潤しヘアケアしたい時によいお菓子です。
黒ごまは、薬膳でエイジングケアにとてもよく使われる食材です。
血を補ったり体を潤したり効果もあるので、髪の毛を潤すのにもとても良いです。
(薬膳では、髪は血の状態を反映するため、血を補うと髪にもよいのです。)
白髪防止によいとの声もあります。
黒ゴマ含有量が高い黒ごませんべいをおすすめします。
出典:https://sm.rakuten.co.jp/
えびせんべい
体を温めエイジングケアしたいときによいお菓子です。
えびは、薬膳でエイジングケアによく使われる体を温める食材です。
えびせんべいのエビは小エビを細かくして使うことが多いので、
消化によくミネラルも取れます。油を控えたえびせんべいが特におすすめです。
出典:http://www.isshikiya.co.jp
草餅(よもぎ団子)
体を温め血の巡りを良くしたい時によいお菓子です。
よもぎは、荊芥(けいがい)という名前で漢方薬にも使われるほど力の強い食材です。
女性の体を温め整えるのによく使われるため、冷え性で血の巡りが悪い女性に特におすすめです。
出典:https://foodinjapan.org
ポテトチップスなどのじゃがいものお菓子
体力を補い身体を潤したいときにおすすめのお菓子です。
じゃがいもは消化器官を健康にして体に力をつけ、植物油は体や皮膚を潤わせます。
ただ、普通に作ったポテトチップスは油脂分が多すぎるので、食べるのは適量にしたり、油控えめの製品を選んだりしましょう。
出典:https://www.amazon.co.jp
ポップコーン
むくみが気になる時や疲れている時におすすめのお菓子です。
とうもろこしは余分な水分を体から出す食材で、疲労にもよいです。
ただ、市販のポップコーンは塩分が多く、油脂分も多いことがままあるため、よりむくみをどうにかしたいなら、自分でコーンから作って塩を控えめにしたポップコーンが一番です。
かるかん
体を潤し、疲労を取って体力を補い、エイジングケアしたいときによいお菓子です。
かるかんは山芋に米粉を混ぜて作るお菓子ですが、山芋は山薬(さんやく)
と言う名前で漢方薬に使われるほど力が強い食材で、体を潤し、エイジングケアをして体力をつけてくれます。
米粉も穏やかに体力を補います。
出典: https://www.akashiya.co.jp/
干しいも・芋ようかん
胃腸を健康にし、体に力をつけたい時によいお菓子です。
むくみにもよいです。さつまいもは消化器官を健康にし、体力を回復し、便秘などにもよいです。
古くからの言い伝えでは『五臓を肥やす』とされています。
出典:https://www.amazon.co.jp
まとめと補足
このように、薬膳から見るといろいろなお菓子が様々な力を持ちます。
お茶やコーヒーと一緒にお菓子をいただく時、
薬膳の観点から選んでみてはいかがでしょうか。
ちなみに、小豆は、むくみやデトックスにとてもよい食材なのですが、
ここではあんこを使ったお菓子については、あえて取り上げていません。
あんこは小豆をゆでこぼして作るので、よい成分のうちかなりの部分が煮汁に溶け出してしまっているためです。
小豆の効能を発揮したい場合は、成分を丸ごと取れる蒸し小豆をおすすめします。
出典:https://sm.rakuten.co.jp
※この記事の内容は、あくまで薬膳の観点から見たもので、これらの食材は医薬品ではありません。
必ずしも効果・効能をお約束するものではありません。