至高のぜんざいここにあり!竹むら「あわぜんざい」をご紹介

東京で食べたい 和菓子 老舗

下町情緒漂う神田には、昭和レトロを思わせる由緒正しいお店が軒を連ねています。
そんな老舗の一角を担うのが甘味処「竹むら」です。なんとこのお店、ウィキペディアに掲載されるほどの有名店。何故そこまで有名なのか、その理由に触れつつ、竹むらの代名詞とも言える
「あわぜんざい」をご紹介していきます。

竹むらが有名である理由とは

和菓子激戦区である都内では、ぜんざいやおしるこが食べられるお店が多数存在します。老舗であっても複数存在するほどに歴史の古い甘味ではありますが、数々の情報誌やレビューサイトで必ずといっていいほど名前が挙がるのが竹むらです。創業は1930年。
守り続けた味もさることながら、竹むらはとあることでも有名なお店なのです。

竹むらは文化財に指定されている

竹むらの看板を背負っている建物は、木造三階建てであり、屋根と庇で四層に見えるのが特徴です。秋葉原から御茶ノ水の周辺に点在する神田の近代建築の一つであり、
東京都の文化財となっている希少な造りです。

修復を重ねながらも当時の面影を今に伝えるこの店構えを見るだけで、
近代日本にタイムスリップしたかのようなわくわく感を味わうことができるでしょう。

 

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店内はというと床は敷石、入り口付近にはテーブル席がいくつか設けられ、
奥や二階には座敷が用意されていてこれまたいい味出しています。
時を忘れて伝統の味に舌鼓したい方は座敷がおすすめでしょう。

なお、竹むらでは店内の撮影は御法度とされています。
(※ただし、自分がオーダーした物のみ、サクッと撮影することは許されています。)

写真を撮ることが当たり前になってきてしまっている今日この頃…
うっかり撮ってしまわないように、来店の際にはマナーを忘れないようにしましょうね。

様々な作品に登場している

竹むらは様々な作品に登場していることでも有名です。ドラマや映画のロケ地になっているほか、
アニメ「ラブライブ!」の主人公の自宅は、竹むらをモデルにしていることもあり、
ファンの聖地としても賑わいを見せました。


また、小説家の池波正太郎は竹むらの味を大変気に入り足繁く通った挙句、
「散歩の時に何か食べたくなって」という著書にまでしてしまうほど。

竹むら 池波正太郎

出典:https://store.shopping.yahoo.co.jp/

多くの人を虜にしてきた竹むら。
味も店舗の外観も印象に残るお店というのはそう多くはなく、珍しいのかもしれません。

竹むらのあわぜんざい!美味しさの秘密とは

竹むらでは「揚げまんじゅう」や「田舎しるこ」「クリームあんみつ」「クリームソーダ」といった人気のメニューが多数存在しますが、その中でも特におすすめなのが「あわぜんざい」です。

このぜんざい、夏の間は食べられないため、訪問時期には注意が必要ですが、
一度食べたら忘れられない味となっています。

 

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守り続けた伝統の味

竹むらの味を継ぐのは三代目店主の堀田正昭氏です。彼の父は甘いものを大変好んでいたようで、「多くの人が甘いものをいつでも食べられるように」という願いを込めて竹むらを創業したとのこと。ところが戦時中になると砂糖は入手困難となり、お店は存続の危機に。
それでも細々と営業を続けてその味を守り抜いたのだとか。

当時から馴染みのある問屋から材料を仕入れているため、その味にブレはなく、抜かりありません。トレンドの中心地である東京ではあるものの、竹むらのような伝統の味を求めて
日本全国から足を運ぶ人も多いのだそう。

ちなみに通信販売の実施はなく、限られたメニューのテイクアウトのみ可能です。
訪れた方だけが味わえる味とあって特別感が増しますよね。

ぜんざいにあわ?癖になる味!

「あわぜんざい」という名がつくほどに、竹むらのぜんざいには粟が多く入っています。
粟は食物繊維やマグネシウム、鉄等の栄養が豊富に含まれ、そのうえ低カロリーですから
ダイエット中の方でも罪悪感なく食べられる食品です。

この粟をついて餅にし、上品な甘さのこし餡と合わせたものが ”竹むらのぜんざい”です。

 

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つぶつぶ食感の残るさっぱりとした粟餅がこし餡と絡まり、
その爽やかな甘さは一度味わうと忘れられない味となるでしょう。

先出しされる桜茶の香りとしょっぱさが、なおもあわぜんざいの味を引き立たせています。

 

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食べ終えた後の満足感は何にも例えがたく、
良い余韻を感じながら店を後にすること間違いなしです。

ぜんざいは仏教用語である「善哉(よきかな)」に由来しているという説があれば、
神事である「神在祭」で振る舞われたという説もあります。
いずれにせよ、現在でもおめでたい時に口にする機会が多いぜんざい。
竹むらのあわぜんざいは、そういった祝い事にうってつけの至高のぜんざい
と言えるでしょう。

まとめ

数々の甘味処の激戦区となっている東京で、人気を獲得し続ける老舗 竹むら。
人気のメニューは多くありますが、あわぜんざいはその中でも別格と言っても過言ではありません。控えめな甘さの餡と低カロリーの粟餅はダイエット中の女性にも喜ばれることでしょう。
添えられた桜茶がまたいい仕事しております。

竹むらを訪れる際には文化財となっている店舗も併せてお楽しみください。
近代日本の風が感じられることでしょう。

店舗詳細

店名:竹むら
住所:東京都千代田区神田須田町1-19
電話:03-3251-2328
営業時間:11:00~20:00 (LO/19:40)
定休日: 日・月・祝日